近年、北関東エリアでは、ロードサイドの単独店
あるいはコインランドリー併設店が増えております。
しかし、まだまだ軒数的には、取次店とインショップ
(食品スーパーやショッピングセンターのテナント)
が多いと思います。取次店は、儲からない事は無いはずです。
(あまりに売上が低いとルート経費が出ませんが…。)
問題なのは、インショップです。スーパー本体の売上増減によって
クリーニング店も影響を受ける事は必至です。
そこで、今一度確認して下さい。
自店がテナントとして入っているスーパーの売上は一体いくらなんでしょう?
契約の際、スーパー側の売上予算資料を確認されたとは思いますが、
オープンから数年経過している場合、当初と比べて、売上、客数はどう変化しているのでしょうか?
売上予算通りいっているのでしょうか?
それとも、近くに競合店が出来て苦戦しているのでしょうか?
インショップの場合、スーパー本体の売上の1%(最大で2%)がクリーニング売上の目安となります。
年商10億円であれば、クリーニング売上は年商1千万円(最大2千万円)となります。
それでは、実際に収支が合う売上とはいくらあれば良いのでしょうか?
…結論から言えば、人件費と諸経費を考えると、
年商20億円前後のスーパーでなければ合いません。
計算してみます。
人件費…30万円/月
家賃…15万円/月 で計算すると、
※あくまでも目安の売上を知るためですので、
償却費(出店の際に掛かる経費)、共益費他は含めていませんから、
経費はもう少し掛かると思います。
経費45万円(30+15万円)÷30%=150万円
※直営店の経費は30%が理想です。35%以下であれば良いですね。
40%を超えている場合は、要注意です。
150万円×12ヶ月=1,800万円/年
1,800万円÷1%=18億円
年商18億円相当のスーパーに入る必要があります。
しかし、年商が大きければ、大きいほど良いという訳でもないですよね。
大きければ、大きいほど、お店の存在、場所がわかりにくい。
週末型、遠方よりの来店を狙うショッピングモールだと、
そもそもクリーニングの需要はあまり見込めない。
経費倒れになってしまいます。
看板代だから…なんて言っている時代ではありません。
直営店舗でのマイナスは、工場の利益を確実に食い潰していきます。
クリーニングは現金前金商売ですから、お金は廻っていきますが、
いつか必ず、お金が足らなくなります。
今一度、インショップ(直営店舗)の売上を確認しましょう。
スーパーは出店もあれば、退店もあります。
これは、スーパーの都合ですので、こちらではどうしようもありません。
今後は、ロードサイドへの出店を目指す必要があるのでは?
リスク回避の為に必要な策だと思います。
思うままに書き綴りました。長文、駄文失礼しました。