業務用と家庭用洗濯機はどう違う?利点や費用やメンテナンス方法について

業務用と家庭用洗濯機はどう違う?利点や費用やメンテナンス方法について

近年、医療やスポーツなどの娯楽施設、食品を扱う施設などさまざまな業種で業務用洗濯機を導入するケースが増えています。事業主の方から「業務用洗濯機の導入を検討しているけれど、費用がかかりそうで、それに見合うメリットがあるのか分からない」というお話しをお伺いすることがあります。今回は家庭用と業務用洗濯機の違いと、業務用洗濯機を導入する利点と費用やメンテナンスについてご紹介します。

業務用洗濯機の利点

業務用と家庭用洗濯機の違い

家庭用洗濯機と業務用洗濯機の大きな違いは、ご家庭で一般的に使う洗濯機は水を使いモーターを回して水と洗剤を撹拌させて洗濯をします。

一方、業務用洗濯機は大きく2つの特徴があります。1つ目は水を使わない仕上がりの質の良い洗濯方法があること。2つ目は水洗いも含め専門的で高度な洗濯や乾燥・仕上がりにできることです。

業務用洗濯機を導入するメリットとは

業務用洗濯機を導入する利点は大きく下記の4つがあります。

一度に大量に洗濯することで省電力化

一般のご家庭の洗濯機をすると、一度に洗濯できる量に限りがあり、複数回に分けて洗濯しなければなりません。しかし大型の業務用洗濯機であれば、一度に大量の洗濯ができるので、洗濯回数を少なくすることができ、また稼働時間も短くて済むので省電力化となります。

経済効果がとても良い

事業の規模が大きければ大きいほど発生する洗濯物の量は多くなり、外注でクリーニングに出すようになれば、その外注費もかさむようになります。ご自身の会社で洗濯を行うことでコスト抑制につながります。

一定の仕上がりを保てる

一般のご家庭の洗濯機と違い、業務用洗濯機は、温水洗い・もみ洗い・洗剤の管理システム・最適なプログラムなどが備わっているので、洗浄力・仕上がりの質の良さを実現します。

衛生的な職場を保つ

特に汚れのひどい汚物専用の洗濯機を置くことで、汚れものをいち早く洗浄し、衛生的な職場環境を維持できます。

このように業務用洗濯機を取り入れる利点はさまざまにありますが、では気になる費用や耐久性はどうなっているのでしょうか。

業務用洗濯機費用・耐久性・メンテナンス方法など

費用はどのくらいかかるのか

一般的なご家庭の洗濯機と違い、業務用洗濯機の価格は高額です。メーカーや備わっている機能にもよりますが、おおむね水洗機で150万円、乾燥器で100万円、水洗乾燥機で250万円以上となるものが多いようです。

加えて注意点としては、業務用洗濯機を設置するには、コンクリートの床にアンカーボルト留めをつける、などといった作業が必要です。業務用洗濯機はそもそも大型で、軽い製品でも1t以上あるため、重さに対処するためです。まだ電源や一般家庭のものと異なり、業務用の200Vとなるため、電気代の追加料金も発生します。

寿命は何年?

およそ7年が業務用洗濯機の洗濯機の耐用年数とされています。これは一般的な目安で、あくまで年数ではなく使用頻度によって寿命が変わります。

業務用洗濯機は導入の手間や設備投資に負担がかかるため、一般のご家庭の洗濯機のように頻繁に買い換えや入れ替えができません。そのためメンテナンスサービスが充実している業者が多いです。定期的な点検と部品交換などで、使用年数は7年を越えることが多いです。

驚くことにコインランドリーの洗濯機には20年以上も使われていることもあります。不特定多数の人が利用するので早く寿命を迎えてしまうと思われがちですが、これには理由があります。コインランドリーなどの業務用洗濯機は負荷量が大きいことが当初から想定されるので、基盤やボトルといった各種部品が一般のご家庭用の洗濯機よりも強固にできています。さらに部品交換がスムーズに行えるように部分的に取り外せるように設計されているので、日頃のメンテナンスをしっかりしていると長期間の使用も可能になるわけです。

業者に頼むメンテナンスと日頃から心がけたいメンテナンス

業務用洗濯機のメンテナンス方法は、2つあります。1つは最低1年に1度は専門の業者に点検を依頼することです。上記でもご紹介した通り、適切な時期の業者の点検時に、部品の交換を行うことで洗濯機の寿命をより延ばすことができます。機械内部についてはプロに見てもらうほかにありません。

もう1つは日頃から行うメンテナンスです。これはいくつかあり、一般のご家庭の洗濯機と共通する基本的なことですが、下記のようなものになります。

乾燥させる

洗濯槽が乾燥する状態をできるだけ維持しましょう。洗濯機は水を使うのでカビが生えやすく、カビは洗濯機の劣化につながります。まず洗濯が終了したら、すぐに洗濯物を取り出し、洗濯槽に水気のある洗濯ものを長時間放置しないようにしましょう。

そして洗濯ものを取り出したら、ふたは開けておき、換気をしましょう。時間があれば、洗濯のたびに洗濯槽の拭き掃除を行うことはおすすめです。

洗濯ものを多く入れ過ぎない

適量を越えた洗濯量で稼働すると、洗濯機のモーターに余計な負荷がかかり寿命を縮めてしまいます。洗濯物は適切な量で行いましょう。洗濯槽の8割以下にするのが目安です。

洗剤を入れ過ぎない

洗剤を入れ過ぎて、洗濯機に洗剤が残ったままの状態が続くと、汚れなどと結び付きカビの原因になります。洗剤を多く使っても洗濯物の汚れがきれいになるわけではないので、洗剤の量も適量を守って洗濯をしましょう。

まとめ

事業主の方にとって、一般のご家庭用の洗濯機ではなく、業務用洗濯機を導入する利点はさまざまあります。とはいえ、業務用洗濯機はとても高額な上、設置費用もかかりますので、長く使い続けられるよう、購入後は日頃のメンテナンスと定期的な点検がおすすめです。

茨城県の「株式会社宮商」は、クリーニングの総合商社です。40年の実績と豊富な経験から、商品の販売だけではなく、業者様へのクリーニングに関するさまざまなご提案も行い、厚い信頼をいただいております。業務用洗濯機や業務用乾燥機、業務用洗剤の販売のほか、設備機器の据え付けやメンテナンスなどクリーニングに関するあらゆる業務を行っております。クリーニング資材の購入をはじめ、お悩みのことなどございましたら、お気軽にご相談、お問い合わせください。