プロのクリーニング術！ドライクリーニングとウェットクリーニングとは？

ドライクリーニングについて

ドライクリーニングとは

クリーニング屋さんに行くと良く聞く単語ですが、改めてドライクリーニングとは何かというと、水を使わずに洗濯する方法です。水に代わって有機化合物である有機溶剤を使ってクリーニングをする方法です。

この有機溶剤の特徴は、物質を溶かす性質があり、例えば衣服に付いた口紅やオイルの染みといった油系の汚れに強いです。また生地にも優しく縮みにくく型崩れが起きにくいといった点が利点です。

家庭の洗濯機でする水洗いとの違い

それでは一般的なご家庭の洗濯機でする水洗いとの違いは何でしょうか。一般的なご家庭での水洗いは、その名の通り水で洗濯をし、洗剤や漂白剤を使って水洗いとはいうものの洗剤が溶けやすい40～60℃の温水で洗う洗濯方法です。

一方、ドライクリーニングは全く水を使いません。一般のご家庭では対処できない繊細でデリケートなコートやセーターなどの洗濯に適しています。また口紅の付いた衣服やオイルが付いてしまった衣類などにも効果があります。Tシャツなどの強い生地の衣類はご家庭の一般的な洗濯機での洗濯が費用的にも向いています。

ドライクリーニングのメリットとデメリット

ドライクリーニングについてさらに見ていきましょう。ドライクリーニングのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット①「縮みにくく型崩れしにくい」

せっかくのお気に入りのお洋服が、ご家庭の洗濯機で洗濯をしてしまったため、生地を傷めたことや、ゴワゴワにしてしまった経験はありませんか。これはアルカリ性の粉末洗剤で洗濯してしまった、という可能性もありますが、ドライクリーニングであればこれを最小限にとどめることができます。

デリケートな素材のブラウスやシャツなどもドライクリーニングで洗うと、パリッとした肌触りで、シワやヨレなく仕上がります。またカシミアやウールなどの衣類は特に水洗いに弱く、繊維が膨張して型崩れしやすいのでドライクリーニングがおすすめです。

メリット②「高い洗浄力」

ドライクリーニングで使われる有機溶剤はとても洗浄力が高く、落ちにくい口紅やグロスの汚れや、作業服に染み込んだ油汚れにも強く、ご家庭では落ちない油汚れにおすすめです。

デメリット「水溶性の汚れに弱い」

水溶性の汚れとは、汗や皮脂汚れ、たんぱく質の汚れ、タバコの煙、アルコール、砂糖、塩、果汁などです。ドライクリーニングで使われる有機溶剤は油と似た性質なので、このような水溶性の汚れを落とすには弱いというデメリットがあります。

ウェットクリーニングについて

続いてウェットクリーニングについてご紹介します。

ウェットクリーニングとは

ウェットクリーニングとはクリーニング屋さんにおいて、水でぬらして汚れを落とす洗濯方法です。上記でご紹介した水を使わないドライクリーニングとは間逆の洗濯方法です。

ウェットクリーニングのメリットとデメリット

ウェットクリーニングのメリットとデメリットについて見ていきます。

メリット「水溶性の汚れに強い」

ウェットクリーニングは汗などの水溶性の汚れを落とすのに強いので、特に汗などをかく夏場に、なかなかご家庭では洗えない衣服類に適しています。例えばご家庭で洗うと縮んだりシワになってしまうスーツやドレス、また首に直接触れるマフラーなどがウェットクリーニングに適しています。

デメリット①「油性の汚れに弱い」

ドライクリーニングが得意とする口紅やチョコ、油の汚れを落とすには、ウェットクリーニングは弱いです。

デメリット②「お値段が高め」

ウェットクリーニングはほかと比較するとお値段が高いということがあります。お店にもよりますが、一般的にスーツであれば、ドライクリーニングの価格にプラス1,000円ほどするケースが多いようです。

とはいえ、スーツやドレスといったおしゃれ着は、買い換えるとなると費用がかかりますし、思い入れのあるものであれば、長く着続けたいものです。適度な頻度でウェットクリーニングに出すのがおすすめです。

まとめ