洗剤一つで仕上がりが全然違う!洗剤の基礎知識と業務用洗剤の選び方

洗剤一つで仕上がりが全然違う!洗剤の基礎知識と業務用洗剤の選び方

丁寧に洗濯しているはずなのに、お気に入りのお洋服がすぐに傷む。肌触りが心地よかったタオルが少し洗濯しただけでゴワゴワしてしまう、という経験をお持ちの方はいらっしゃるかと思います。
これが専門店として経営しているお店で起こってしまってはお客様へのマイナスイメージになりかねません。今回は洗剤の基礎知識と業務用洗剤の選び方についてご紹介いたします。

「酸性」か「アルカリ性」による洗剤の特質

酸性の洗剤やアルカリ性の洗剤といった言葉を耳にすることがあるかと思いますが、汚れ落としの基本が、この「酸性」と「アルカリ性」で、酸にはアルカリを、アルカリには酸を、という反対属性を合わせることで、汚れが落ちます。

肌が直接触れることで特に夏場は皮脂やたんぱく質が衣類につきますが、これは酸性の汚れです。こn場合にはアルカリ性の洗剤を使って中和することで汚れを落とします。汗や皮脂のほか、脂汚れや食べこぼし、生ゴミ臭も酸性の汚れとされ、日常的に着る綿や麻、合成繊維の衣服などもアルカリ性の洗剤で洗うことが多いです。

一方、タバコのヤニ、アンモニア臭、魚臭い、カルキ、水垢や石鹸カスなどはアルカリ性の汚れとされ、酸性寄りの洗剤で洗うと汚れが効率的に落ちます。下記では、弱アルカリ性洗剤と中性洗剤、弱酸性洗剤についてさらにご説明を続けていきましょう。

弱アルカリ性洗剤の特徴

洗浄力が高く、汗や皮脂、油汚れの付きやすい、下着やシャツといった普段着洗いに向いています。一方で色落ちや生地によっては傷んでしまうこともあるので注意が必要です。

中性洗剤の特徴

洗浄力は弱アルカリ性洗剤よりも劣りますが、すすぎが短時間で済み、生地が傷みにくく色落ちもしにくい利点があります。シルクやウールといったおしゃれ着洗いには断然、中性洗剤がおすすめです。

弱酸性洗剤の特徴

洗濯洗剤の中で弱酸性は種類がとても少ないです。洗浄力はアルカリ性洗剤・中性洗剤よりもさらに落ちますが、洗った後はお肌に優しい仕上がりになるので、乾燥肌や敏感肌の方におすすめです。

粉末や液体などの形状による洗剤の特質

酸性やアルカリ性以外にもどんな形状の洗剤を選ぶかによって、洗濯物の仕上がりが変わります。粉末洗剤と液体洗剤、ジェルボールといった3つの形状について見てみましょう。

粉末洗剤の特徴

粉末洗剤の液性は、大半が弱アルカリ性です。洗浄力が高い利点があり、加えて値段が安いのも消費者に歓迎されています。
一方で冬場などの寒い季節は粉末状の洗剤は溶け残ることがあり、十分なすすぎが必要で、ゴワゴワした洗い上がりになってしまうことがあります。

液体洗剤の特徴

液体洗剤の液性は、弱アルカリ性・中性・弱酸性など多くそろっており、充実しています。粉末洗剤よりも値段の高い点が気にされる方もいらっしゃいますが利点も多いです。

まず一回の洗濯で使う量は少なめで、スプーンですくって洗濯機に入れる粉末洗剤よりも計量もしやすくこぼし汚れも少ないです。また水に溶けやすい洗剤なのですすぎの時間も短くなり、生地への負担も小さく、おしゃれ着洗いの洗剤は液体洗剤が多いです。水道代の節約にもなります。洗濯物の汚れがひどいときは直接塗りつけて使うこともできます。

ジェルボール

粉末や液体洗剤と比較して、一番新しいタイプの洗剤がジェルボールです。液体洗剤が水で溶けるフィル内に入っているという形状です。一回の洗濯で1つのジェルボールを洗濯機に入れるだけなので、計量の手間が全くかかりません。また汚れ落ちも非常に良いという利点があります。これは濃縮洗剤が入っているためです。

一方で値段は粉末洗剤や液体洗剤よりも高価です。また暑い場所に長期間置いたままにしてしまうとフィルムが溶けることがあり、保管には注意が必要です。

業務用洗剤の選び方

先にご紹介した通り、洗剤は液性や形状により、汚れの落ちやすさや洗濯の仕上がり具合に特徴があります。それでは業務用洗剤を選ぶにはどのような基準で選ぶと良いのでしょうか。それは、「洗濯するもの」と「コスト」の2つを考えて洗濯すると良いでしょう。

例えば、大量生産の部品工場で大量の作業服を洗うのであれば、汗や皮脂汚れに強い弱アルカリ性の粉末洗剤を使うと良いです。またホテルやサロンなどでお客様がご使用になるおしぼりを洗うのであれば、中性や弱酸性の液体洗剤が良いでしょう。

まとめ

一言に洗剤といっても酸性やアルカリ性といった液性の違い、粉末か液体かといった形状の違いからそれぞれに特徴があります。洗濯するもとと予算を考えながら、洗剤を選ぶと良いでしょう。

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