業務用洗濯機ってどんなものがある？業務用洗濯機の種類や導入例のご紹介

業務用洗濯機とその種類

改めて業務用洗濯機とは何でしょうか。家庭用洗濯機とどう違うのでしょうか。一般のご家庭で使う洗濯機はモーターを回して水と洗剤を撹拌させ水流を起こして洗濯をします。これに対して業務用の洗濯機はさまざまな種類があり、水を使わないドライクリーニング機器もあれば、また洗濯・脱水・乾燥といった一連の工程を一度に行える連続洗濯機など、一般的なご家庭の洗濯機より専門的な洗濯を行う洗濯機となります。

洗濯するものは衣類だけではなく、布団やシーツ、おしぼりなどさまざまにあり、洗濯するものの大きさに合わせて洗濯機も小型から大型の製品まで種類があります。

それぞれの業務用洗濯機について、さらに見ていきましょう。

水洗濯機

水やお湯で洗濯をする洗濯機です。

連続洗濯機

洗うスペースとすすぎのスペースに区分され、いくつかの連続した槽でできた作りです。決まったサイクルで洗濯物が送られ、大量に洗濯物に対応して洗うことができます。

ドライクリーニング機

水を使わずに有機溶剤で洗濯する方法がドライクリーニングです。水は浸透力が強いので、水洗機をはじめとした水を使う洗濯方法は衣類が縮み、色落ちをしてしまうことがあります。しかし水を使わないドライクリーニングは形崩れや色落ちが起きにくい洗濯方法となります。

脱水機

連続洗濯機とつながり、すすぎのあとに加圧や遠心力で洗濯物の水分をとばす機械です。タオルなどのリネン材の洗濯物は加圧式の脱水が行われ、ファスナーやボタンが付いているユニフォームや作業着などは遠心力で脱水されることが多いです。加圧式の脱水では、より多くの水分を飛ばします。

乾燥器

洗濯物を乾かす機械です。高速で洗濯槽を回しながら温風を吹きかけて乾かします。熱源によって電気乾燥機・ガス乾燥器・蒸気乾燥器などがあります。

洗濯物仕上機械

アイロンがけをする機械です。蒸気の熱で行われることが多く、さまざまな洗濯物に特化して、ユニフォーム仕上機・ワイシャツ仕上機・トンネル仕上機・シーツロール仕上機などあり、大きさも小型のものから大型のものまであります。

コイン式洗濯機・乾燥器

コインランドリーにある洗濯機は、コイン投入口が付いているだけで、構造は上記でご紹介した水洗機や乾燥機と変わりません。

洗濯乾燥機

洗濯・すすぎ・脱水から乾燥まで1台で2役の機能を持っているので、限られたスペースへの設置に向いています。乾燥まで全自動なので取り出しや移し替える手間が省けて時間も有効に使えます。

二段式乾燥器

1台の乾燥器に乾燥器が2台付いています。例えば、上段にウール物の衣類を入れ、下段に木綿や麻などの衣類を入れるなど、種類によって上段と下段で分けて一度に乾燥できるので便利です。

大きさから見る業務用洗濯機

大きさから業務用洗濯機を分類すると、小型水洗脱水機、大型水洗脱水機、全自動水洗脱水機の3つに分けることができ、対応する洗濯物の重量は次のようになります。

• 小型水洗脱水機の対応洗濯物重量…22～50kg
• 大型水洗脱水機の対応洗濯物重量…100～200kg
• 全自動水洗脱水機の対応洗濯物重量…90～270 kg

業務用洗濯機の導入例

業務用洗濯機は製造業をはじめ、近年ではサービス業界でも導入されるケースが増加しています。ここでは業務用洗濯機の導入例をご紹介します。

総合病院

手術で使ったスタッフさんの衣類、普段の作業着などを洗濯・乾燥にご使用されています。

小学校の給食センター

給食センターで調理に携わるスタッフさんが調理時に着たユニフォームを仕事後の洗濯と乾燥にご利用されています。

ご高齢者向け高級マンション

入居者の方の衣類やタオル、シーツなどの洗濯と乾燥にご使用されています。

特別養護老人ホーム

ご利用者およそ120名分の衣類やタオル、おしぼりなどの洗濯や乾燥にご使用されています。

ホテルにて

客室で使用されたバスローブやバスタオル、フェイスタオルを小型洗濯機で洗った後に、ガス乾燥器で乾かしてご使用されています。

カントリークラブ

ご利用者の方々が入浴時に使ったバスタオルやフェイスタオル、そのほかおしぼりといった洗濯物の洗濯・乾燥にご使用されています。1日あたりでは洗濯機を5～6回ほど、乾燥器を10回ほど動かしている。

スーパー銭湯

お客様が使ったバスタオルやバスマットなどの洗濯と乾燥にご使用されています。20時間ほどの営業時間に対して半分以上の時間で洗濯機・乾燥器が稼働されています。

まとめ