CLV21 行って来ました!皆さんは、参加されましたか?
機械、資材様々な出展がありましたが、
今回はセミナーや見学会がかなり充実しておりました。
その中で、私が最も聞きたかったセミナーがコレです。
会場は150人以上参加されて、用意された椅子に座りきれないほどでした。
やはり、『ワイシャツの縮み』には皆さん、悩まれているようですね。
セミナー開始直後、まずは、この一言
『どんなシャツでも必ず縮む!』
でした。
まあ、そうなんですけど…。(*_*;
次に、ワイシャツの構造、芯のお話で、
現在販売されているワイシャツの90%近くはトップヒューズ芯です。
樹脂で接着させており、ふらし芯に比べ、縫製が容易で、
半永久芯とも呼ばれるほど、しっかりした仕上がりとなります。
低コストで、品質も安定しますので、やはりトップヒューズになってしまいますね。
トップヒューズ芯は樹脂で接着しておりますので、高温になると溶け出します。
我々の現場ではワイシャツを高温で濡れ掛けします。
ちょうど、その温度がトップヒューズ芯の樹脂が溶ける温度とほぼ一緒です。
通常は、160~170℃(蒸気圧 0.6MPa 前後)だと思います。
コレが問題なんですね。変形・収縮、樹脂のシミ出しの原因となります。
それじゃあ、どううすれば良いのか?
温度(蒸気圧力)と時間を調整することで、収縮率を抑える事が可能になります。
JIS規格、±3%の幅に納めれば問題は少なくなります。
『どんなシャツでも縮む!』ので、縮みをゼロにすることは無理ですが、
その収縮率をプレスの際の工夫で、低減することは可能です。
三幸社さんでの、テストの結果
【温度140℃(蒸気圧 0.4MPa前後)、時間20秒】
これで、かなり縮みが抑えられるデータが提示されました。
なるほど、納得です!
【まとめ】
①収縮の原因は高温と過乾燥です。シャツに合った温度と時間を設定しましょう!
②ネットを使ったり、洗浄時には必ずクールダウンを掛けて、シワを防止しましょう!
③糊も酢酸ビニルだけではなく、PVAタイプのものや、天然糊にシリコンを加えたり、
従来とは異なる、着心地のよいシャツをご提案してみてはいかがでしょうか?
ちょっと宣伝でスミマセンが…。(^^ゞ
弊社でおすすめの糊は【リニューW】です。
適度なハリと新調感のある仕上がり、
バリバリ、ゴワゴワにはなりません。
黒物にも使用できます。
リニュー(W)パンフ