春の繁盛期に割引きする理由とは?
この春、以下のような事例がありました。
(注)数字は解りやすい(計算しやすいように)修正してあります。
平均単価400円、変動費率※35%のクリーニング店があります。
(※変動費率;売上高の増減に比例して変化する費用の割合)
平均単価400円の場合、変動費は140円になります。
毎年、春の繁忙期に30%引きの割引セールを行い、560万円の売上高があります。
ところが、今年は思い切って割引セールを止めたところ、
売上高が100万円も少なくなり、460万円になってしまいました。
さあ、大変です。
100万円のダウン。率にすると17.9%も売上高が下がってしまいました。
しかし、慌てるのは早計です。
それでは、それぞれの利益を計算することにします。
ここで、先ほど出た変動費に対して、
固定費※という費用を計算に入れなければ、利益の計算はできません。
(※固定費;売上の増減に関係なく、一定額発生する費用。
例えば、店舗の家賃や社員の給与など)
このクリーニング店の固定費は150万円と仮定します。
営業利益を求める計算式は以下の通りです。
売上÷1点単価=処理点数
(1点単価-変動費)×処理点数-固定費=営業利益
3割引きセールを行った場合。
560万円÷280円=2万点
(280円ー140円)×2万点ー150万円=130万円
営業利益は130万円。
一方、セールを止めた場合。
460万円÷400円=1.15万点
(400円-140円)×1.15万点ー150万円=149万円
営業利益は149万円。
固定費は、割引きをしてもしなくても変わりませんから、
売上が下がったにも拘らず、営業利益が増えてしまいました。
2万点の入荷量から1.15万点に減少するということは、
1ヶ月25日稼働で計算すると、800点/日から、460点/日に激減(42.5%)になるわけですから、
現場はものすごく暇になったと感じるでしょう。
それでも、割引きセールをしているときよりも営業利益は19万円も増えてしまうのです。
これは、マジックでも魔法でもありません。
割引きセールで料金を下げても、変動費は変わらないという知識さえあれば、簡単に計算できることなのです。
実際には、コレほど点数が減ることは無いと思いますから、もっと利益額は増えると思います。
売上が下がって、利益も増えて、それでいて身体が楽に。
その上、事故も減り、クレームも激減します。
如何でしょうか?
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