新JISについて

昨日は、東京出張でした。

毎年恒例の㈱アイナックス様の販売協力店会に

参加してきました。

機械についてのいろいろな情報を頂きましたが、

やはり12月から改訂となる新JISの話が

中心となりました。

主要メーカー様の新JIS対応水洗機のMA値比較。

参考になりますね。

稲本製作所、山本製作所、TOSEI の3社ですが、

下記の通りです。

稲本製作所 ECO-22DX

ネット使用無し;17~23 ネット使用;9~15

山本製作所 WD161S (ニンジャウェット)

ネット使用無し;20 ネット使用;10

TOSEI WI-251B(2016年7月受注開始)

20以下(開発中ですので参考値)

※洗浄プログラムや負荷率によってMA値は変動します。

因みにMA値についてはご存知かとは思いますが、

下記の通りです。念のため。

数値が大きいほど機械力が強いということになります。

標準 : 60
弱い洗い(シングルアンダーバー) : 35
非常に弱い洗い(ダブルアンダーバー) : 20以下
上記のような数値基準となります。

ここで、ふと思ったことですが…

商業ウェットクリーニングにおいて

新しい表示が付いた衣類は、

もちろん

このMA値を基準として洗うことになるわけです。

しかし、

本当に機械力を抑える(基準値以下にする)こと

だけで大丈夫なのか?

水に落とすことで

繊維素材の風合い劣化
色落ち(染色堅牢度)
シミや汚れは多種多様、ついてきたシミや汚れが落ちるのか?
洗った後の乾燥、仕上げと整形の問題。
生産性と料金の問題。
MA値の話ばかりではなく、

衣類が洗浄前の状態にキチンと復元できるのか?
その手間に見合う料金をお客様から頂けるのか?
納期はどのくらい掛かるのか?(クイックでやる必要はありませんが。)
ここが大切なことだと思います。

そうなると、もちろん作業者の目利きや腕の問題

もありますが、

現場で誰でも簡単にトラブルが無いように洗える。
仕上げが誰でも出来るようにならないといけません。
再現性の無いものでは、ビジネスとして継続したサービスは提供できなくなります。
ここで、やはり機械とケミカル(洗剤・助剤等)を

どう活用するか?

機械とケミカルを使いこなすためには

人の知恵が必要になってきます。

正しい情報・知識を持って、判断し、機械および

ケミカルを選定して、それを正しく使う。

ここが重要なポイントだと思います。

再現性、大切です。

そのためのツールやマニュアル作りが

必要となります。

長々と、まとまりのない話になってしまいました。

お話したいことは伝わったでしょうか?

ご意見、ご感想等ございましたら、

是非お聞かせください。

株式会社 宮商 宮川武士

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