欧米では、衣類をお洗濯する業者=クリーニング業者を
クリーニング屋さんとは呼びません。
それじゃあ、いったい何て呼んでいるのでしょうか?
ドライクリーナース(Drycleaners)と呼ばれます。
まさに、その名の通りドライクリーニングが
使える事業者の事を指す訳です。
この『ドライクリーニング』という世紀の発明があったことが、
今日のようなファッション性に富んだ、華やかなテキスタイル文化を
支えてきた一因であると言っても過言では無いと思います。
ドライクリーニングは、衣類へのダメージを最小限に抑える
素晴らしい洗い方なのです。
このドライクリーニングが無かったら、
特にデリケートな素材、縫製で出来たデザイン性の高い衣類は
着用によってシミや汚れが付いても、丸洗い出来ず、
極端な言い方かもしれませんが、もしかすると使い捨て!
になってしまうかもしれません。
その素晴らしい技術であるドライクリーニングにおいて、
最も大切な事は、溶剤管理の徹底なのは疑う余地がありません。
いくら良いドライソープや加工剤を使用しても、そもそも溶剤が
汚れてしまっていては、意味がありません。
例えば、雑巾を絞った水に、洗剤をいくら入れてもキレイになりませんね。
クリーニング業者(ドライクリーナース)にとって、
この【溶剤管理】こそが、まさに生命線となります。
その管理項目を、ここで改めて、確認のために書き留めておきます。
この管理項目については、いつも、いろいろとご指導を頂いている
桑原義行先生(福岡市・パステルクリーニング)の著書
『わかりやすいクリーニング店のシミ抜き』
(※ゼンドラ㈱より出版。クリーニング店必携の1冊です。)
に詳しく解説されております。
ドライの溶剤管理には以下の通り
6つの管理項目があります。
①液色(汚れと着色)管理
②流量管理
③酸価値測定
④ソープ濃度管理
⑤水分濃度管理
⑥液温管理
この6つの項目を徹底して管理する事で、洗い上がり(汚れ落ち、仕上がりの風合い)に非常に
大きな差が出ます。品質アップはもちろんのこと、それと同時に工場の生産性アップにもつながります。
再洗い減少、シワ伸びがよくなり、仕上げが容易に、風合いが向上され、整形性も保持される…等々。
お客様にとっても、クリーニング業者にとっても、素晴らしい結果を生み出します。
前置きがだいぶ長くなりましたが…。
今回ご紹介するのは、6つの管理項目の中の⑤番目の項目、
水分濃度管理の為の簡易試薬です。
ドライ溶剤微量水分簡易測定試薬
『ドライキーパー』 1箱 1,820円(税別)
1箱に、試薬(アンプル)が6個入りです。
これまでは、他社の同等の試薬を扱っていましたが、
洗剤メーカーのセブンリバーさんのご協力のもと、
ご提供価格を大幅に下げることが出来ました。
※従来品も6本入り。使用方法、成分等は全く同じ物です。ご安心下さい。
まだ、お使いになった事がない方、この時期は特に水分の管理が重要です。
お買い求めやすくなりましたので、工場に是非、1箱置いておくことをオススメします。
酸価値測定試薬と併用して、溶剤管理を徹底しましょう。