ドライクリーニングハンドブックから…。

ドライクリーニングハンドブックから…。

※ソルノン発売当初(昭和30年春)の日本クリーニング界誌に掲載された広告

今回から…

私がクリーニング業界に入った際、参考書とした

『ドライクリーニングハンドブック』の中から、

皆様に【お伝えしたいこと】を抜粋してご紹介していこうと思います。

昭和44年3月1日発行ですから、46年前の本となりますね。

当時、日本油脂㈱(現在は日油㈱)のドライソープや洗剤の総発売元であった

㈱共信の代理店(資材商)で構成された

【全国ニッサン会】発行の資材商の営業マンのためのテキストです。

半世紀近く前ですから、現在では使われなくなった

資材や機器の記述も多いのは仕方ないところですが、

洗浄理論というのは、変わることの無い【不変の真理】ですから、

今、読み返しても、タメになることが多い1冊です。

改めて『初心忘るべからす!』という意味で、

皆様に知っておいて頂きたい事を

数回に分けて掲載していこうと思います。

第1回目は、『まえがき』部分です。

日本初のチャージソープ『ニッサンソルノン』の

拡販の様子が伺える内容ですね。

弊社でも『当時は、数カ月先まで洗浄テストの予約が入っていて、

ほとんどのお客様で新しいチャージシステムに換えていった。』

と会長からよく聞かされましたものでした。

日本のクリーニング業界で、所謂 『産業革命』が起きた時代だったのかもしれません。

今までアニオン系のソープでブラシ液を作って、ササラ掛けをしていた時代から、

ファッションスタイルの変化に対応すべく、カチオン系ソープのチャージシステムへ転換。

今では当たり前の事ですが、『ワッシャーの中で汚れを落とす。』という全く新しい考え方。

さらには、前処理剤として、『タンパク分解酵素』を使うという、

当時では革新的な洗浄システムを提案していき、

『ソルノン』はドライソープの代名詞とまで言われた時代だったようです。

そして、まえがきの後半の記述は、今日の業界でも全く同じことが当てはまる!

いつの時代も同じなんですね。

原理原則をしっかりと見据えて、しっかりと商売をしていく必要がありますね。

前置きはこのくらいにして…。

長文ですが、お付き合い頂けると幸いです。

ドライクリーニングハンドブックまえがき ※pdfファイルが開きます。