溶剤が汚れる季節

待ちに待った【秋の商戦】が始まりました。

この時期は、夏物衣料と春に出しそびれた冬物衣料が混在する時期です。

不溶性、油溶性の汚れはもちろん、特に水溶性の汚れ・汗や食べこぼし(タンパク系汚れ)が沢山ついた衣類が出てきます。

これらの水溶性汚れがドライソープによりキャッチされ、洗えば洗うほど溶剤中に蓄積させてきます。

もちろん、カートリッジフィルターで吸着をしていますが、その管理をしっかりしないと、フィルターで吸着しきれなくなった

汚れはどんどん溜まってしまい、そのような溶剤で洗うと、

1.汚れも落ちにくくなり、乾燥も遅くなる。

2.溶剤が着色し、白いものがくすんでしまう。

3.脂肪酸が溜まっていき、異臭が発生する。

4.水分過多により輪ジミやシワの発生により、仕上げの手間がかかる。

5.結果として、コストアップとお客様の信頼を失うことになります。

日々の溶剤管理が大切です。

毎日・・・溶剤の色相、透明度、臭いチェック。

乾いたタオルケットを入れて洗い、水分を除去する。(※これは、夏以外も習慣としてやるようにしましょう。)

1日と15日・・・酸価測定、水分測定(試薬による測定)、ソープ濃度測定(フィルター交換した際にも測りましょう。)

フィルター、吸着剤(活性炭、脱酸・脱水剤)、ドライソープの品質も、メーカー、その用途、目的により様々です。

中身を良く吟味して自社に合うものを選びましょう。

春と秋、この繁忙期と呼ばれる時期にきちんとした品質を提供できるかどうかが、今ご利用頂いているお客様を他店に逃さない、新規客にも今までのクリーニング店との違いを伝える絶好の機会です。

【本当の】秋の繁忙期にしましょう。

集客、頑張りましょう。(^^)v